画像診断室

画像診断室では診療放射線技師9名が画像情報を提供すべく様々な医療機器を用いて検査をしています。

1.5テスラMRI・64列マルチスライスCT・全身用骨密度測定装置は近隣の病院、開業医様からの依頼検査も行っています。

 私達は、被曝低減と個人情報保護に配慮し患者様、利用者様を中心とした検査を行っています。

検査についての質問、ご不明な点がありました遠慮なくお申出下さい。


当院におけるX線CT検査における実行線量測定について

*CT検査の正当化(必要性)について

CT検査は放射線を用いて検査部位の輪切りの画像を得ることできます。病気の発見や診断、治療方針の決定などに対して重要な情報が得られます。放射線を用いた検査は、医師により、被ばくによる不利益よりも、検査によって得られる利益のほうが十分に大きいと判断される場合に実施します。

医師による説明後、検査同意書の記入をお願いしています。

また、緊急時、病状により、医師の判断で検査を行う場合もあります。

 

*放射線と発がんについて

一般的には100ミリシーベルト以下の放射線被ばくによる影響はほとんどないと考えられています。放射線は無害ではありませんが、実際には、食生活、喫煙、大量飲酒、運動不足、肥満、ストレスなど、日常生活の様々な影響の方が大きくなるため、CT検査での放射線による発がん率の増加は確認されていません。

 

 *CT検査における被ばく低減の取組みについて

当院では、関連学会のガイドラインをもとに最適な条件、防護を行い、放射線による被ばくを必要最小限にすることを行っています。また、検査によって受けた被ばく線量を記録管理し、関連する職員に対して医療放射線に関する研修を行っています。

下記、別表(1)に示すように、当院の線量は診断参考レベルと比較し、適正であることを確認しています。

安心して検査をお受け下さい。

不安な点や質問等がありましたら、検査担当者へお気軽にお声かけ下さい。

 

別表(1)

くろさわ病院

成人X線CT

CTDIvol(mGy)

DLP(mGy.cm)

頭部単純ルーチン

67 1100

胸部1相

11 400

胸部~骨盤1相

14 935

上腹部~骨盤1相

16 700

肝臓ダイナミック

12 450
成人CTの診断参考レベル DRLs2020のDRL値

成人X線CT

CTDIvol(mGy)

DLP(mGy.cm)

頭部単純ルーチン

77 1350

胸部1相

13 510

胸部~骨盤1相

16 1200

上腹部~骨盤1相

18 880

肝臓ダイナミック

17 2100

機器紹介

1.5テスラMRI装置(日立製作所製)

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MRI検査(MRI:Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)

MRI検査は強力な磁石でできた筒に入り、体を構成する水素原子と磁石の力を利用して、臓器、血管、骨、腱などを撮影する装置です。放射線を使用しないため被曝の心配もありません。

 

64列マルチスライスCT(日立製作所製)

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CT検査(CT:Computed Tomography:コンピューター断層診断装置)

CT検査はX線を用いて体の輪切り画像を撮影することができます。また、輪切り画像をコンピューター処理を行うことで、任意の角度の画像が作成出でき、また、3D画像の作成もできます。

 

全身用骨密度測定装置(HOLOGIC社製)

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骨密度検査は骨の中にカルシウム、ミネラルがどの程度あるかを測定します。当院の測定装置は2種類のX線を用いて腰椎・大腿骨頚部・前腕の骨密度を正確に測定できます。

 

超音波検査装置(日立アロカ製)

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超音波検査は人間の耳には聞こえない高い周波数の音波を用いて検査をします。一定方向に強く放射され直進性が高い性質を利用し超音波を発信し、返ってくる反射波を受診しコンピューター処理で画像化しています。

主に、腹部、乳房、心臓、頚動脈、下肢静脈、整形分野で使用しています。被曝の心配もありません。

 

透視検査装置(日立製作所製)

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透視検査はX線を使用し体内を透視し、その様子をモニターでリアルタイムで観察することができます。主に胃のバリウム検査、嚥下検査、整形撮影で使用します。当院の透視装置は平面検出器(FPD)搭載機で高画質でより被曝の少ない検査が行えます。

 

一般撮影装置(日立製作所製)

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一般撮影装置とはX線を用いて体を透過したX線の吸収の差を白黒の画像として表示させます。胸部、腹部では肺、心臓、腸などの臓器の状態を観察でき、骨の撮影では、骨折や脱臼、骨の形を見ることができます。

当院の透視装置は平面検出器(FPD)搭載機で高画質でより被曝の少ない検査が行えます。

 

内視鏡装置(OLYMPUS社製)

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内視鏡検査とは、口または鼻からカメラを挿入し、直接、食道・胃・十二指腸などを観察します。当院では、デジタルハイビジョンカメラを導入しています。また、経口・経鼻とも検査可能です。

 

移動用X線撮影装置(島津製作所製)

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移動用X線撮影とは、怪我や病気で病室から出ることの出来ない方の病室内でX線撮影をおこなったり、手術中、手術後のX線撮影を手術室で撮影する装置です。当院では平面検出器(FPD)使用しており、その場で画像の確認を行うことができます。

 

お問い合わせ

くろさわ病院 画像診断室

0267-64-1005(直通)

住所:〒385-0051 長野県佐久市中込1丁目17番地8

 

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