外反母趾について

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 外反母趾は皆さんもご存じの通り、足の親指が外側に曲がってくる状態で、原因としては扁平足や腱の機能不全、靴の不適応などがあります。治療の基本は他の疾患と同じで足の指の運動や薬物療法、また外反母趾用のサポーターなどの装具療法になります。保存的治療で症状が改善しない、また変形が強い場合などに手術療法を選択します。
 外反母趾に対する骨切り術などは非常に多くの術式がありますが、変形の程度などに応じて骨以外の軟部組織で矯正する方法と骨切りで矯正する方法があり、実際にはそれらを組み合わせて行います。骨切りについては変形が中等度までは第1中足骨遠位骨切り(ミッチェル変法)(図2)、変形が重度の場合は第1中足骨近位骨切り(マン変法)(図3)などが行われます。また足の裏に胼胝(たこ)ができたりする場合にはそれらに対して中足骨骨切り術などを併用します。術後はしばらくサンダル型装具を装着したりサポーターの装着が必要になります。

 

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